西鉄電車が天神大牟田線に新型車両「9000形」を導入
西日本鉄道株式会社が、天神大牟田線に新型車両「9000 形」を2017年3月から導入すると発表しました。
新型車両「9000形」は、既存の「3000形」車両をベースにした通勤型車両で、環境負荷低減のため、主要な電気機器に次世代半導体素子を使用したインバータを採用しているほか、全ての照明装置をLED化することなどにより、既存車両よりさらなる省エネルギー化を図られています。
側出入口は片側3扉の車両で、座席は全てロングシートとし、定員は先頭車124名、中間車137名、座席占有幅は470mm/人と従来のものより広くとられています。
外観のデザインは、車体側面にロイヤルレッドの帯を配置する、いわゆる“赤帯”を継承、車内は白を基調とした明るく清潔感のある色調とし、各部にガラスを積極的に採用することで開放的な車内環境を創出しています。
また、ロングシート中間部へスタンションポール(縦手すり)を増設して安全に配慮するとともに、分かりやすく識別化した優先スペースの全車両への設置や扉開閉動作ランプの新設など、バリアフリー機能の拡充も行なわれています。
新型車両「9000形」では、近年増加する訪日外国人にも配慮し、案内機能向上のため、乗降口上部に4ヶ国語表記(日・英・中・韓)に対応した車内案内表示器を2画面ずつ設置するほか、車外行先表示器にフルカラーLED表示器を採用し、行先や種別の視認性向上が図られています。
西鉄電車における車両のモデルチェンジは、平成18年3月の天神大牟田線「3000形」以来11年ぶりのことで、新型車両「9000 形」の導入は、2017年3月に10両、同年度内に合計計18両を予定しており、現在の主力車両「5000形」との代替をはかる計画のようです。
なお、新型車両「9000形」は、天神大牟田線全線の、主に急行・普通電車で運用される予定です。