JAXAが宇宙船を模した閉鎖環境に滞在する人を一般公募
2015-12-26 14:49
テーマ:出来事

JAXAは12月24日(木)、宇宙船を模した閉鎖環境における2週間の滞在実験に参加する人の一般公募を開始しました。
この試験は、現在宇宙飛行士にたいして行われている専門家の問診評価に加え、客観的な指標に基づく精神心理的ストレス状態評価手法を用いることにより、ISS宇宙飛行士の精神心理的健康状態評価手法を向上させることを目標として実施される、閉鎖環境適応訓練設備を用いた有人閉鎖環境滞在試験です。
今回の試験では、8名の被験者(成人男性)が宇宙飛行士養成棟閉鎖環境適応訓練設備に2週間(13泊14日)滞在し、閉鎖設備滞在前と閉鎖設備退室後の、それぞれ2回のデータ取得を行う予定で、被験者は、ISS滞在を模した環境のなかでストレス負荷を受けながら、さまざまな課題を行います。
ISSのような閉鎖環境での長期間滞在は、人間の精神心理的な側面にさまざまな影響を与える可能性が知られ、JAXAでは同様の滞在模擬実験が行われていますが、今回は、その被験者が一般人から選ばれることになりました。
2週間閉鎖試験は今回の募集を含め、2016年度までに最大4回募集される予定で、スケジュールには2週間(13泊14日)の入所と5日間の通所が含まれています。
また、参加条件は20歳から55歳までの健康な男性で、被験者には協力費として38万円が支払われます。
この研究と宇宙飛行士の採用は無関係ですが、宇宙飛行士を目指している人や、興味がある人には良い経験になりそうです。
JAXAでの実験に参加してみませんか。