ラジオ体操には続きがあった!約70年前に創られた「ラジオ体操第3」
先日、終戦後1年半だけ放送された幻の体操「ラジオ体操第3」を復刻し、詳細な解説を付けた「DVD付き 幻のラジオ体操第3」がKADOKAWAから発売されました。
どこの地域でも同じでしょうか。新宮町の小中学生にとって、夏休みの朝の恒例行事といえば「ラジオ体操」でした。日本人なら誰しも慣れ親しんでいるラジオ体操は、国民の体力向上と健康の保持を目的とした一般向けの体操で、もとはヨーロッパで考案され世界中で使用されているそうです。
日本で使われている楽曲などは、現在3代目だそうで、現存するのはラジオ体操第1と第2。私達が知っているのはこの2つだけです。
ただ、戦前と戦後の1年間だけ、使用されていたという「ラジオ体操第3」の存在が知られていて、その「幻」とも言える体操「ラジオ体操第3」を、龍谷大学の安西教授と井上辰樹教授が音源と動作の解説図を頼りに復刻、滋賀県東近江市が運動ツールとして取り入れたところ、メディアにも取り上げられ、翌年には日本各地に広がりました。
デモ用に制作されたDVDはあっという間に完売し、今回ついにDVD付き書籍として発売されることになりました。
ラジオ体操第3の特徴は、第1、第2より複雑でダイナミックで運動の強度が高く、11種類の動作により、第16科目まで構成されていること。また、動作が難しく、テンポが速いので、覚えられるといっそう楽しく、積極的に続けることができること。そして、生活習慣病やうつ病の予防に効果が期待できることだそうで、急激ではなく徐々に心拍数を上げていき、第3運動から第16運動まで110拍/分から150拍/分の間の有酸素運動域の心拍数をキープ、第12運動あたりから徐々にクールダウンし、身体に負担をかけない、健康に配慮したプログラム構成となっているとのこと。
「新~し~い~朝が来た~」のフレーズに親しんだラジオ体操の新しいバージョン。
ちょっと試してみたくなりますね。