若手へと受け継がれる博多織の伝統技術
2015-01-15 11:16
テーマ:文化・芸術
「博多織」は約800年近く受け継がれる博多の伝統工芸です。
「博多織」という名前は知っていても、どういうものか知っている人は少ないかもしれません。
織り糸には絹が用いられ、織物では、日本で最も糸の密度が高く、きめが細かいのが特徴です。
もともと、男着の腰紐として用いられていたものを転用し、最近では女性物の帯として多くの博多織が織られています。また、着物用反物も博多織として認められ、用途は広がっています。
手織りの博多織りは手間がかかり、とても高価なので、そもそも着物をきることがほとんどなくなった近年では、一般の人が見かける機会がないというわけです。
そんな、博多織の技術を後世に継承し、博多織の技能修士を育成するための事業「博多織デベロップメントカレッジ」により、若手の手機技能修士が新しい博多織の世界を切り開こうとしています。
その若手の技能修士が、じつは新宮町で活動しています。
「SOIERIE DES HAKATA」のブランド名でオーダー製作やデパートの展示会で販売する博多織手機技能修士の西 智子さんは、福岡市・福岡県の美術展にも入選するほどの技術を持つ技能修士の一人。
現在は半幅帯を中心に製作をし、博多織を広めています。
また、ストールや、バッグ、雑貨などで新しい博多織の創作を行い、どなたでも博多織が楽しめるよう制作、販売しています。
博多の伝統工芸が新宮町から発信されているとは、なんだか誇らしい気がしますね。
しんぐうプラスでは、これからも「SOIERIE DES HAKATA」の活動を応援していきたいと思います。