認知症高齢者等徘徊SOSネットワーク
2015-01-08 07:06
テーマ:福祉・ボランティア
福岡県大牟田市では、 65歳人口の割合を示す高齢化率が30%を超え、全国平均の25.1%をはるかに上回っています。
その現状を踏まえて、認知症で徘徊する高齢者を救うためにつくりあげたモデルが「高齢者等SOSネットワーク」です。
「高齢者等SOSネットワーク」は、捜索願が届けられた後、警察から、地元の郵便局、駅、タクシー協会、ガス会社、警備会社、消防などの協力団体に連絡が入り、さらにそこで勤務している従業員に情報が流れて捜索協力者が増えていくという仕組み。
また、その情報は、民生委員を経由して校区内の公民館長、学校、PTA、商店など一般市民にも伝えられるのだそうです。
なんてすばらしい仕組みでしょうか。
実は新宮町でも去年10月、似たような制度の実施要綱がまとめられ、平成26年11月1日よりメール配信が実施されています。
いや、ほんとにすばらしいですね。
大牟田市のモデルとは、方法が若干違いますが、地域の協力者が探してくれるというところは同じです。
ただ、事前登録や面倒な手続きが不要なところ、FAXでも配信してくれること、そして、警察から直接協力団体に連絡がいくこと、さらに、模擬訓練の開催など、大牟田市のほうが連携ができている印象で、見習うところが多そうです。
この仕組みを一歩進めて、高齢者だけに限らず、地域で発生した行方不明者すべてについて適用したら、そして、これが全国的に広まれば、犯罪の発生を減らしたり、早期の解決につながったりするかもしれません。
将来に期待したいところです。