磯崎神社
新宮海岸のすぐ近くにある神社です。
かつては磯崎の岬(現在の新宮漁港のあたり)に鎮座していたものを現在の位置に遷したそうです。
日がよくあたるため、とても明るい境内で、生えている植物(ソテツ)などのせいか、南国の海に近い神社であることを思わせます。
磯崎神社そのものは、商売繁昌や厄除け、安産などのご利益があるとされています。
海に近いので、漁業と密接な関連がありそうですが、実はそうでもなく、医療や酒造に関係している神社とのことです。
しかし、神社の遷座とともに、移動してきた湊地域の漁家との関係は深く、地域の漁業関係者の信仰を集めています。
境内には、手水舎、社務所、狛犬、石象、灯篭、拝殿の他、摂末社といわれる、磯崎神社の祭神に関係の深い神様をお祭りした社がいくつもあります。
二つ目の鳥居をくぐった、参道の両脇にある「陰」と「陽」の二個の石の対(子持ち石)は、安倍晴明で知られる陰陽師の霊力を受けた神石(しんせき)で、子どもの無い婦人が北側(海側)にある陰石(女石)に腰掛けて祈願すれば、子宝に恵まれると伝えられています。
1月はじめには、二組の氏子の若者が一尺五寸の丸石を砂に埋めてとり合う玉競りという行事があります。この丸石は海底から恵比須石の出現する様を表しているのだそうです。